株式会社 Survey Solution
BLOG

ブログ

基礎知識

3D測量とは?仕組み・メリット・従来測量との違いをわかりやすく解説

3D測量の現場イメージ - 建設現場での測量作業

3D測量(三次元測量)とは、レーザーやドローンを使って対象物の形状を立体的にデータ化する測量技術です。従来のトータルステーション(TS)測量が「点」で計測するのに対し、3D測量は1秒間に数十万〜数百万の座標点(点群データ)を取得し、対象物を「面」で捉えます。精度±1〜3mm、計測時間は従来の1/3〜1/5に短縮でき、建設・建築・プラント・インフラ点検・文化財保存など幅広い分野で導入が進んでいます。

3D測量とは?|定義と基本の仕組み

3D測量(三次元測量)とは、レーザー光やカメラ映像を用いて、対象物の三次元座標(X・Y・Z)を高密度に取得する測量技術です。

取得したデータは「点群データ」と呼ばれ、数百万〜数億個の座標点の集合体として対象物の形状を忠実に再現します。この点群データを基に、CAD図面・3Dモデル・BIM/CIMデータなど、設計・施工に必要な成果物を作成します。

従来測量との最大の違い:従来のTS測量は測りたい「点」を1つずつ計測するのに対し、3D測量はレーザーを360度照射して対象物全体を「面」として計測します。計測漏れが起きにくく、後から任意の場所の寸法をデータ上で確認できる点が大きな特徴です。

3D測量の3つの方法

3D測量には主に3つの手法があり、対象物の規模・精度要件・現場条件に応じて使い分けます。

① 地上レーザースキャン

三脚に設置した3Dレーザースキャナから360度にレーザーを照射し、1秒間に最大200万点の座標データを取得します。精度は±1〜3mmで、建物・プラント・トンネルなどの高精度計測に最適です。

精度:±1〜3mm建物・プラント・構造物向き

② ドローン(UAV)測量

ドローンに搭載したカメラで上空から大量の写真を撮影し、フォトグラメトリ技術で3Dモデルを生成します。広大な土地の地形測量に適しており、1フライト(約15〜20分)で10ha以上の範囲を計測できます。

精度:±2〜5cm広域地形・土木現場向き

③ ハンドヘルド(モバイル)スキャン

手持ち型のスキャナで歩行しながら計測します。狭い通路・階段・配管裏など、据置型スキャナでは死角になる場所の補完計測に使用します。SLAM技術により、移動しながらリアルタイムで点群を生成します。

精度:±5〜30mm狭所・屋内・補完計測向き

従来測量との違いを比較

3D測量と従来のTS(トータルステーション)測量を主要な指標で比較すると、以下の通りです。

比較項目3D測量従来測量(TS)
計測方法レーザー/写真で面的に取得1点ずつ手動で計測
計測速度100万点/秒以上1点/数秒〜数分
精度±1〜3mm(レーザー)±2〜5mm
データ量数億〜数十億点数十〜数百点
現場作業時間従来の1/3〜1/5基準(1倍)
後から追加計測データ上で任意箇所を計測可再度現場へ行く必要あり
成果物点群・3Dモデル・BIM/CIM2D図面(CAD)
必要人数1〜2名2〜3名

3D測量の5つのメリット

1

計測時間を1/3〜1/5に短縮

レーザースキャナは1秒間に100万点以上のデータを取得するため、従来数日かかる計測を数時間で完了します。弊社の実績では、2,000㎡のビル全体を2日間でスキャン完了した事例があります。

2

面的データで計測漏れを防止

点ではなく面で計測するため、「測り忘れ」がありません。取得したデータから後日、任意の場所の寸法や断面を抽出できます。現場への戻り作業が不要になり、プロジェクト全体のスケジュール短縮に貢献します。

3

ミリメートル精度の高品質データ

地上レーザースキャナの計測精度は±1〜3mmです。手作業の実測(±10〜20mm)と比較して格段に精度が高く、設計の手戻りを削減します。弊社の事例では、設計手戻りを50%削減した実績があります。

4

BIM/CIMへのデータ連携

点群データはRevit・ArchiCAD・Civil 3Dなど主要なBIM/CIMソフトにインポートできます。既存建物のBIM化(スキャンtoBIM)や、i-Constructionの3次元データ活用にも対応します。

5

安全性の向上

非接触で計測できるため、高所・法面・老朽化した構造物など、人が近づきにくい場所も安全に計測できます。ドローンを併用すれば、足場や高所作業車なしで屋根や外壁のデータを取得できます。

3D測量の導入を検討中ですか?まずは無料相談から始められます。

無料相談を申し込む

3D測量の活用分野

3D測量は建設・土木を中心に、以下の分野で導入が進んでいます。

建設・土木

出来形管理、土量計算、施工シミュレーション

建設・土木向け3D測量

建築・リノベーション

既存建物の現況図面作成、BIMモデル構築

建築・リノベ向け3D測量

プラント・工場

配管3Dモデル化、干渉チェック、設備台帳

プラント・工場向け3D測量

インフラ点検

橋梁・トンネルの変状記録、経年変化管理

インフラ点検向け3D測量

文化財・遺跡

デジタルアーカイブ、修復計画、VR展示

文化財の3D記録

災害対策

被災状況の記録、土砂崩壊リスク評価

お問い合わせ

3D測量の一般的な流れ

STEP 1

ヒアリング・現地調査

計測対象・精度要件・納品物をヒアリングし、最適な計測手法を選定します。

STEP 2

現場スキャン

レーザースキャナやドローンで現場を計測します。対象規模にもよりますが、1日〜数日で完了します。

STEP 3

データ処理・点群作成

複数のスキャンデータを合成・不要ノイズを除去し、高品質な点群データを作成します。

STEP 4

成果物作成

点群データを基にCAD図面、3Dモデル、BIMモデルなどご要望の成果物を作成します。

STEP 5

納品・アフターサポート

成果物を納品し、データの活用方法についてサポートします。追加計測や修正にも対応します。

よくある質問

Q. 3D測量の精度はどれくらいですか?

地上レーザースキャナの場合、±1〜3mmの精度で計測できます。ドローン測量の場合は±2〜5cm程度です。対象物や計測距離により変動しますが、従来の手作業実測(±10〜20mm)と比較して高い精度を実現します。

Q. 3D測量の費用はいくらかかりますか?

対象面積・精度要件・納品物により異なりますが、地上レーザースキャンは30万円〜、ドローン測量は20万円〜が目安です。詳しくは料金ページをご覧ください。

Q. 3D測量のデータはどのように活用できますか?

CAD図面の作成、BIM/CIMモデルの構築、土量計算、干渉チェック、変位計測など幅広く活用できます。建設・建築・プラント・インフラ点検・文化財保存など多様な分野で利用されています。

まとめ

3D測量は、レーザーやドローンで対象物を立体的にデータ化する技術です。従来測量と比較して、計測時間を1/3〜1/5に短縮し、±1〜3mmの高精度データを取得できます。

この記事のポイント:

  • • 3D測量は「点」ではなく「面」で計測し、計測漏れを防止できる
  • • 地上レーザー・ドローン・ハンドヘルドの3手法を対象に応じて使い分ける
  • • BIM/CIMへのデータ連携でi-Constructionにも対応
  • • 建設・建築・プラント・インフラ・文化財など幅広い分野で活用が進んでいる

3D測量の導入を検討されている方は、まずは現場の課題をお聞かせください。対象物に適した計測手法と概算費用をご提案します。

3D測量のご相談はお気軽に

「何から始めればいいか分からない」という段階でも大丈夫です。まずはお気軽にご相談ください。