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3D測量業者の選び方|失敗しない5つのチェックポイント

3D測量業者選びのチェックリスト

3D測量業者を選ぶ際は、次の5つのチェックポイントを確認しましょう。①保有機器と対応精度、②同業種・同規模の実績、③データ処理・納品物の対応範囲、④見積もりの透明性、⑤アフターサポート体制。価格だけで業者を選ぶと、精度不足や納品物のミスマッチが起きやすくなります。本記事では、発注前に確認すべきポイントと業者比較チェックシートを紹介します。

3D測量業者選びで失敗する3つのパターン

3D測量の業者選定で多い失敗には、共通のパターンがあります。発注前にこれらを知っておくことで、同じ失敗を避けられます。

1

価格だけで選んで精度が足りなかった

最安値の業者に依頼したところ、使用機器の精度が用途に対して不十分だったケースです。点群データの密度が低く、必要な図面の精度を満たせなかったため、別の業者に再計測を依頼する羽目になり、結果的にコストが倍以上かかることがあります。

2

納品物が想定と違った

「3D測量データ」とだけ確認して発注したところ、納品されたのは点群データのみで、必要だったCAD図面やBIMモデルは別料金だったケースです。事前に納品物の種類・ファイル形式・精度保証値を明確にしておかないと、このようなミスマッチが発生します。

3

計測後のサポートがなく活用できなかった

データは納品されたものの、社内にデータを扱える人材がおらず活用できなかったケースです。点群データの閲覧方法・CADへの取り込み方法・追加計測の対応など、納品後のサポート体制を確認しておくことが重要です。

チェック1:保有機器と対応精度を確認する

3D測量の品質は、使用する機器のスペックに直結します。業者に問い合わせる際は、以下の項目を確認しましょう。

保有スキャナのメーカー・型番

Leica RTC360、FARO Focus、Trimble X7など、主要メーカーの現行機種を保有しているか。型番がわかれば公称精度を自分でも確認できます。

計測精度の保証値

「±2mm以内」など、成果物としての精度保証値を明示しているかどうか。機器のカタログスペックと実測精度は異なるため、精度保証の有無を確認しましょう。

対応できる計測手法の幅

地上レーザースキャン・ドローン測量・ハンドヘルドスキャンなど、複数手法を組み合わせられるか。現場条件に応じて最適な手法を提案できる業者が望ましいです。

機器のキャリブレーション(校正)状況

定期的な校正を実施しているか。校正履歴の開示を求めることで、データの信頼性を確認できます。

チェック2:同業種・同規模の実績があるか

機器を保有していても、自社と同じ業種・規模の案件経験がなければ、現場で想定外のトラブルが起きる可能性があります。以下の視点で実績を確認しましょう。

1

同業種の施工実績

建設・プラント・建築・インフラなど、自社と同じ業界の計測実績があるか。業種ごとに求められる精度・納品物・安全基準が異なるため、経験の有無が品質に直結します。

2

同規模の対応実績

100平方メートルの室内と10,000平方メートルの工場では、計測計画やデータ処理のノウハウが全く異なります。自社案件と近い規模の実績があるか確認しましょう。

3

納品物のサンプル提示

過去の成果物(点群データ・CAD図面・3Dモデル等)のサンプルを見せてもらいましょう。データの品質やレベルを事前に確認できます。

4

顧客の声・導入事例

WebサイトやHPに掲載されている導入事例や顧客の声を確認し、具体的な成果が記載されているかチェックしましょう。

チェック3:データ処理・納品物の対応範囲

3D測量は「計測して終わり」ではありません。取得した点群データをどこまで加工・活用できるかが、業者の実力を見極めるポイントです。

納品物内容確認ポイント
点群データ座標付き3D点群(LAS/E57/RCP等)ファイル形式・座標系・密度の指定が可能か
CAD図面平面図・断面図・立面図(DWG/DXF)必要な縮尺・レイヤー構成に対応できるか
BIM/CIMモデルRevit・IFC等の3DモデルLOD(詳細度)の指定が可能か
オルソ画像上空写真の正射変換画像地上解像度(GSD)の指定が可能か
出来形管理帳票i-Construction基準の管理図・帳票国土交通省の基準に準拠しているか
3Dビューワブラウザやアプリで閲覧可能な3Dデータ社内共有用のビューワ提供があるか

「点群データだけ納品されても活用方法がわからない」というケースは多いです。自社が最終的に必要とする成果物(図面・モデル・帳票等)まで一貫対応できる業者を選ぶと、複数業者への分割発注の手間とコストを削減できます。

弊社は点群データ取得からCAD図面・BIMモデル作成まで一貫対応しています。

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チェック4:見積もりの透明性と追加費用の有無

3D測量の見積もりは、内訳が不透明だとあとから予想外の追加費用が発生します。見積書を受け取ったら、以下の項目を確認しましょう。

計測費用とデータ処理費用が分離されているか

現場スキャンとデータ処理は別工程です。一括表示の場合、追加のデータ処理で想定外の費用が発生しやすくなります。

交通費・機材運搬費が含まれているか

遠方の現場では交通費や機材運搬費が大きな金額になることがあります。見積もりに含まれているか、別途請求かを確認しましょう。

追加費用の発生条件が明記されているか

計測範囲の変更、天候による再スキャン、納品物の仕様変更など、追加費用が発生する条件が明示されているか確認しましょう。

納品物の仕様・ファイル形式が明記されているか

点群のファイル形式(LAS/E57/RCP等)、CADの縮尺・レイヤー構成、BIMのLODなど、成果物の仕様が見積書に記載されているか確認しましょう。

特殊条件の費用が明示されているか

夜間作業・高所作業・粉塵環境・狭隘部など、特殊条件下での計測には追加費用が発生します。該当する場合は事前に確認しましょう。

チェック5:アフターサポート体制

3D測量データは納品後に活用してこそ価値があります。以下のサポート体制が整っている業者を選びましょう。

1

データ活用支援

点群データの閲覧方法、CADやBIMソフトへの取り込み方法など、社内でデータを活用するためのサポートがあるか。操作説明会やマニュアルの提供があると安心です。

2

追加計測への対応

「追加でこの箇所も計測してほしい」「定期的に計測して経年変化を管理したい」といったニーズに柔軟に対応できるか。継続的な取引を前提とした対応力は重要です。

3

データの修正・追加加工

納品後に「図面の追加作成」「別形式での再出力」「特定箇所の詳細モデリング」などが必要になった場合、追加対応が可能か確認しましょう。

4

データ保管期間

計測データの保管期間を確認しましょう。数年後に追加の成果物が必要になった際、元データが残っていれば再計測なしで対応できます。

業者比較チェックシート

以下のチェックシートを使って、候補の業者を項目ごとに比較しましょう。2〜3社から見積もりを取り、金額だけでなく総合的に評価することが重要です。

比較項目A社B社C社
保有機器(メーカー・型番)---------
精度保証値---------
同業種の実績件数---------
同規模の実績件数---------
点群データ納品---------
CAD図面作成対応---------
BIM/CIMモデル対応---------
見積もり内訳の明確さ---------
追加費用の条件提示---------
データ活用サポート---------
追加計測の対応---------
データ保管期間---------
合計金額(税別)---------

※上記は比較用テンプレートです。各社の回答を記入してご活用ください。

よくある質問

Q. 3D測量業者を選ぶ際に最も重要なポイントは何ですか?

最も重要なのは「自社の計測目的に合った機器と実績を持っているか」です。高精度なスキャナを保有していても、同じ業種・規模の案件経験がなければ、現場でトラブルが起きるリスクがあります。機器スペックと実績の両方を確認しましょう。

Q. 3D測量の見積もりで注意すべき点はありますか?

「計測費用」と「データ処理費用」が分離されているか、追加費用の発生条件が明記されているかを確認しましょう。一括見積もりの場合、納品物の追加で想定外の費用が発生することがあります。交通費・機材運搬費の扱いも重要です。

Q. 複数の業者から見積もりを取るべきですか?

はい、2〜3社から見積もりを取ることをおすすめします。ただし金額だけで比較するのは危険です。使用機器・精度保証・納品物の範囲・サポート体制を総合的に比較しましょう。本記事の比較チェックシートをご活用ください。

まとめ

3D測量業者を選ぶ際は、価格だけでなく以下の5つのポイントを総合的にチェックすることが重要です。

5つのチェックポイント:

  • • チェック1:保有機器と対応精度(メーカー・型番・精度保証値)
  • • チェック2:同業種・同規模の実績(施工事例・サンプル提示)
  • • チェック3:データ処理・納品物の対応範囲(点群〜BIMまで一貫対応か)
  • • チェック4:見積もりの透明性(内訳・追加費用の条件明示)
  • • チェック5:アフターサポート体制(データ活用支援・追加計測対応)

2〜3社から見積もりを取り、比較チェックシートを活用して項目ごとに評価しましょう。弊社では、計測から図面・BIMモデル作成まで一貫対応し、納品後のデータ活用サポートも行っています。業者選定でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

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