株式会社 Survey Solution
LASER SCAN

地上レーザースキャン測量

地上3Dレーザースキャンによる建物計測の様子

地上レーザースキャン測量とは、3Dレーザースキャナを地上に設置し、対象物にレーザーを照射して三次元座標データを取得する測量技術です。

1秒間に最大200万点のデータを取得でき、建物・構造物・地形の形状を精度±2〜5mmで記録します。 非接触で計測するため対象物に触れず、安全な設置位置から見通せる高所・危険箇所の形状も取得できます。 取得したデータは点群データとして蓄積され、後から任意の位置での寸法確認や断面図作成が可能です。

地上3Dレーザースキャン測量の特長

ミリ単位の高精度

精度±2〜5mmで対象物の形状を記録します。従来測量では困難だった複雑な曲面や装飾も正確にデータ化できます。

非接触で安全に計測

安全な設置位置から見通せる面を非接触で計測できます。遮蔽部の確認や点検内容によっては足場・近接作業が必要です。

後から何度でも活用

取得した点群データから、後日追加の断面図や寸法情報を抽出できます。現場への再訪が不要になり、工期短縮とコスト削減に貢献します。

機器スペック・対応データ

計測精度±2〜5mm(対象物との距離により変動)
計測速度最大200万点/秒
計測範囲0.6m〜350m
対応環境屋内・屋外いずれも対応
データ形式LAS / E57 / PTS / DXF / DWG

地上レーザースキャン測量の活用シーン

建物傾斜調査

工場・倉庫・ビルの柱や壁面の傾きを計測し、建築士・技術者が安全性を評価するための基礎データを作成します。定期測定で経年変化のモニタリングにも対応します。

既存建物の図面作成

図面が残っていない建物を3Dスキャンし、平面図・断面図・立面図を作成します。リノベーションや増改築計画の基礎資料として活用できます。

文化財のデジタルアーカイブ

寺社仏閣・歴史的建造物の外観・内部を記録し、長期保存を想定した複数形式で納品します。修復計画の基礎資料にも活用できます。

構造物の変位測量

橋梁・トンネル・擁壁などの変位を3Dデータで記録し、経年変化を定量的に管理します。インフラの維持管理に活用できます。

機器スペックを現場の計測計画へ落とし込む

最大距離や毎秒の点数は、機器の性能上限を示す値です。実務では対象材、距離、入射角、周囲光、雨、振動、要求成果によって設定を変えます。必要な精度と密度を満たす範囲で、設置点数と計測時間を最適化します。

地上レーザースキャナがレーザーの往復から距離と点群を取得する原理
レーザーの照射・反射と回転角から三次元座標を取得する仕組み(概念図)

レーザーの往復時間から距離を測り、角度と組み合わせて座標化する

地上レーザースキャナは、レーザー光の飛行時間や位相差から対象面までの距離を測り、水平・鉛直角と組み合わせてXYZ座標を生成します。取得点数が多くても、表面から安定した反射が得られなければ品質は上がりません。

0.6〜350mは同じ精度で測れる範囲ではない

距離が長くなるほど点間隔が広がり、入射角や大気条件の影響も増えます。遠方の全体形状と近距離の詳細形状で設置点を分け、要求精度に合う距離を選びます。

200万点/秒は成果の品質を直接保証しない

高密度設定はデータ量と計測時間を増やします。図面縮尺、最小部材、断面間隔、モデリングLODを確認し、必要以上の密度を避けます。

オクルージョンは設置点の重なりで減らす

柱・梁・設備・植栽の裏側は一方向から見えません。現地写真と平面図で死角を予測し、隣接スキャンに十分な重複を持たせてレジストレーションと欠測補完を行います。

雨・鏡面・黒色面・振動を計画に入れる

雨粒や水面はノイズを生み、鏡面や黒色材は反射が不安定になることがあります。交通振動や動く設備も点群を乱すため、時間帯変更、追加ターゲット、別手法との併用を検討します。

計測手法・点群データ処理に関する記述の監修

齋藤 大輔(土地家屋調査士/株式会社SurveySolution 代表取締役)

地上レーザースキャン測量に関するよくある質問

Q.計測精度は必ず±2〜5mmですか?

A.いいえ。機器仕様の目安であり、対象までの距離、入射角、材質、基準点、温度、振動、点群統合で変わります。必要精度を確認し、機器設定と検証方法を案件ごとに決めます。

Q.レーザーが届けば裏側も計測できますか?

A.できません。レーザーは直進するため、柱・設備・植栽等で遮られた面は欠測します。複数の設置点から重複して計測し、それでも見えない範囲は未計測として明示します。

Q.屋外で雨の日も計測できますか?

A.機器の防塵防水性能内でも、雨粒や濡れた面は点群品質に影響します。成果要求に応じて延期、養生、短時間計測、後処理を判断します。強風や雷など安全上の条件も優先します。

Q.現場に電源は必要ですか?

A.多くの計測はバッテリーで行えますが、長時間作業、PC確認、照明、充電のために電源を相談する場合があります。持込み機器の制限がある工場等では事前申請を行います。

Q.点群だけでなく図面まで依頼できますか?

A.はい。平面図・立面図・断面図、傾斜図、差分図、CAD、BIMモデル等に対応します。必要縮尺、レイヤー、寸法、座標、納品ソフトのバージョンを事前に確認します。

レーザースキャン測量のご相談はお気軽に

「この現場で3Dスキャンは使えるか?」「費用の目安を知りたい」など、どのような段階でもご相談を承ります。 現地の状況をお伺いし、最適な計測方法と概算費用をご提案いたします。